stonecottonのブログ

アメリカ西海岸在住。アメリカで現在就職活動中。留学体験記や読書日記などupしていこうと思います。

【読書日記1】「本を読む人だけが手にするもの」 藤原和博

 私は本を読むことが大好きだから「本を読むことはとてもいいことなんですよ」みたいな読書推進本を読むと、自分が肯定されているような気がして好きだ。むしろ肯定されたいが為に積極的に読んでいる気がする。

 なぜ本を読むといいのか。著者の藤原さんは自分なりの幸福を見つける為だと答える。20世紀の成長社会、みんな一緒のパターン化した幸福を追求する時代は終わり、21世紀は成熟社会、自分自身で自分なりの幸福を追求する時代に変わった。自分なりの幸福とは何なのか。どうやって追求すればいいのか。それは、学校の先生も親も分からないし教えてくれない。自分なりの幸福は自分で追求するしかない。その為には読書をして著者の体験を通して自分で考えていくしかないのだ。

 自分なりの幸福を見つける為に読書をする。それがこの本が一番伝えたいことだと思う。ただ、他にも藤原さんはなぜ読書はいいのかの様々な理由づけをしていて、読んでで面白かった。題名の『本を読む人だけが手にするもの』が何なのかちゃんと書いてあったし。

 藤原さんの考える読書論も面白く読めたが、藤原さんがおすすめの本50冊がとても参考になった。この中から私がこれから読みたい本を紹介したいと思う。

 

  • 『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』ブラッド・ストーン
  • 『第五の権力 Googleには見えてる未来』エリック・シュミット
  • 『貧困のない世界を創る』ムハマド・ユヌス
  • 『それをお金で買いますか』マイケル・サンデル
  • 『えんぴつの約束』アダム・ブラウン
  • 『「最高の授業」を世界の果てまで届けよう』税所篤快
  • 『35歳の教科書』藤原和博
  • 『昭和史』半藤一利
  • 『あの戦争は何だったのか』保坂正康
  • 『敗戦真相記』永野護
  • 『戦後史の正体』孫崎亨
  • 『オールド・テロリスト』村上龍
  • 『いつか、すべての子供たちに』ウェンディ・コップ
  • 『手紙屋 僕の就職活動を変えた十通の手紙』喜多川泰
  • 『いのちのバトン』志村季世恵
  • 『「学力」の経済学』中室牧子

 

たくさん挙げてしまったが、藤原さんがおすすめする50冊はこれだけではない。あなたも『本を読む人だけが手にするもの』を読んで、自分なりの読書リストを完成させてほしい。